損切幅の決め方(ドル円FXトレード検証)

ほのぼのドル円日記

ドル円FXトレードをする上での最大の課題となる損切幅の決め方を検証結果を元にまとめてみました。

◆心理的に受け付けられない損切幅が存在する

FXをする上で損切幅の設定は必要不可欠の最重要課題です。

私なりに学習した中で最も理にかなっていると感じた損切幅の設定は、『根拠に基づいた損切ラインで損切を行う』というものです。

これは自分が予想した方向と逆に進んだ場合に、反発せずにサポートライン、もしくはレジスタンスラインを突破した時に損切を行うというもので、根拠が明確であり答えの解らない相場の世界において予測と逆で更にラインを突破したので損切という明確な根拠があるため心理的にも納得のいく損切であると思います。

ですから、私自身もいずれはそのような損切設定を行いたいのですが、実践に実践を重ねていく中で現実的には『根拠が明確であっても心理的に受け付けられない損切幅』というものが確実に存在すると感じるようになりました。

今回は私自身が心理的に納得のいく損切ラインについて考えている事をまとめておきたいと思います。

この考え方はおそらくスキルがまだ低い初心者の視線での試行錯誤の損切幅の決め方であり、あくまでも個人的な見解である点を事前にご了承ください。

目次

◆1回のトレードで取り返せる範囲に損切幅を決定

私が最もしっくりきている損切幅の決め方は、『1回のトレードで取り返せる範囲に損切幅を決定する』というものです。

これはシンプルに、自分の力量が1回のトレードで10pips未満しか利確できない力量であれば、損切幅は10pips未満に設定するという意味です。

チキン利確しか出来ず4pips程度しか取れないのであれば4pips未満に設定します。

どんなに根拠が明確であっても、4pips程度の力量しか無い人が20pipsの損切を行うと、その負けトレードを取り返す為に5回の勝ちトレードが必要になります。

他人の意見は大変重要ですが、FXトレードではお金がリアルに動くため、マニュアル通りのトレードを実践できるには相当の時間が必要です。

損小利大が大切なのは誰もが理解している事でしょう。しかし実際にトレードを行うと利確は小さくなりがちで、損切は耐えてしまうという典型的な負けパターンにきっちりとはまっていく方が大半であるはずです。

私も漏れなくその負け組に位置しております。

◆もう今月取り返すのは不可能と感じる恐怖

2018年9月3日の事ですが、1日で20pips以上負けてしまった時に、『もう今月この負けを取り返す事は不可能ではないか?』という思いが頭をよぎりました。

これは自分の力量、器がまだ小さく1回のトレードで利確できる範囲も小さいために取り返すことが難しいと心の深い部分で感じとってしまう事が原因であると思います。

潜在意識で無理と感じる負けを抱えることは本当に恐怖でしかありません。

また、このように感じた経緯は私が実践しているのはボラが比較的小さく値動きが安定しているドル円のスキャルピングというのもあるかもしれません。

1日に20pips以上の利確を何度も経験している方であれば、1回の損切で20pips叩き出してしまっても、トータルで勝てれば問題無しと広い視点でトレードを継続できるかと思います。

しかし、まだその力量が無い段階で大きな負けトレードを一度でも出すとその月はその負けを取り戻すことなく終わってしまうように思います。

◆一度の大きな負けがその後の重荷となる

自分自身のトレードを検証し続けた中で気づいたのですが、一度の大きな負けが無ければ、割と良い結果が残せている事に最近気づき始めました。

まぁ、良い結果と言っても負けてはいるのですよ(^^"

しかし、自分の力量でも1回のトレードで取り返せる程度の負けであれば、気負いもなく常時冷静にトレードを繰り返すことが出来るようになってきます。

FXトレード初心者は、結局『コツコツドカン』『ドカン』の対策だけを徹底すべきだと思うに至ったという訳です。

実際9月4日以降は損切幅2pips~4pipsに設定して以降、ストレスの少ないトレードが行えるようになってきております。

◆利確幅が高くなれば損切幅も広くできる

現実的に損切幅があまりにも小さいと、勝率が圧倒的に低くなり損切貧乏という状態に陥る事になります。

ですからチキン利確を克服するために現在の自分の器を広く大きな器に成長させていく努力は永続的に取り組む必要があると思います。

そして、今までの自分の利確幅よりも広い利確幅で決済できるケースが数多くなって来た時に損切幅も広くしていくのがベストであると私は思います。

トレード経験を積み重ねていけばいずれ勝率は上がってくるでしょう。たぶん(^^"

しかし、その経験を積むべき期間に退場してしまっては、その先に得られたであろう果実をものにする事が出来なくなってしまいます。

チキン利確の克服は簡単にできる人もいれば、私のように心意的に中々な克服できない人も居るはずです。

FXトレードはもしかしたら『利確』という問題を克服できた時に初めて勝ち組に参入できるものなのかもしれません。

◆器に見合う損切幅を知る

どんなエントリータイミングであっても的確に利確を行える力量さえあれば、時折訪れるであろう数回の大勝ちで全てをひっくり返せてしまうのではないかなぁと最近は思うようになってきました。

もし、現在損切幅の決め方で悩んでおられる方がいましたら、一度『1回のトレードで取り返せる範囲に損切幅を決定する』というルールで取り組んでみて下さい。

想像以上に心が楽になります。

自分の現状の器を見極め、器に見合った範囲で損切幅を設定し、その器を広げる研究、検証という努力を続ける。

正しいかどうかは解りませんが、先を見据えた上で今の私がイメージ的に思うのは、器に見合う損切幅に設定するという決め方が一番理にかなっていると思っております。

⇐前の記事  |  記事・コラム一覧  |  次の記事⇒