FXのトレード手法は何でも良い?200億円を動かす社長の話

ほのぼのドル円日記

ドル円オンリー♪ドル円のみでFXトレードしている個人の日記です。日々感じた気づきやトレードの検証を記録しております。

◆トレード手法は何でも良い?200億円を動かす社長の話

FXトレードには実に様々な手法が存在します。そしてどの手法、分野においても億万長者と呼ばれる成功者がいらっしゃいます。

今日は私の人生の中で大きな影響を受けた社長のお話を少しさせて下さい。

その方は東京にオフィスを構えていたK社長。構えていた…と言ったのは現在はもう亡くなられてしまっているからです。

話の内容はほぼ不動産売買に関わる件ですが、投資という観点からFXや株とも無関係とも言えません。

私が20代の時に億という世界に触れた経験から学んだことや感じたことをまとめておきたいと思います。

目次

◆K社長との出会いから弟子入り

私は20代の頃に不動産業界に飛び込みましたが、その頃にK社長が私が勤めていた会社に顧客として訪れたのが出会いのきっかけです。

余談ですが、あまりの凄さに私はその後勤めていた会社を退職し基本給ゼロ、完全成果報酬という厳しい条件でK社長に弟子入りしてしまいました。(^^"

K社長は不動産業、印刷業など複数の会社を持っておりましたが、最も力を入れていたのが不動産売買です。

不動産売買と言ってもK社長本人が買うのでは無く、物件の仲介よ横流しが生業なのですが、その規模が半端なかったのを今でも鮮明に覚えております。

◆物納物件(相続)を専門に取り扱うブローカー

今はあまり耳にしませんが当時は物納物件などを専門に取り扱う個人ブローカーがいました。

物納とは相続税を支払う際に現金による納税が困難な場合に土地や有価証券の現物で相続税を納める事です。

その際、土地などの物件を可能な限り高い金額で売却し現金を作る動きが働きます。

中でも資産家家族に莫大な相続が発生した場合は大規模の土地が水面下でオークションにかけられます。

談合ではありませんし、オークションと言って良いものか解りませんが、とにかく最も高い値段で入札した企業や個人がその土地を水面下で手に入れる事ができます。

いわゆる形式的には任意売却にあたるのですが資産家の家の相続問題は想定以上に深刻で泥沼であることもこの時知りました。ドラマ顔負けです(^^"

◆100億を超える物件を自社で入札

K社長がとんでもないのは、その土地の入札を自分の会社で行うのです。

入札単価は相場とはかけ離れて低いものの、それでも価格は坪単価100万は下らないので物件規模によっては100億、200億は軽く超えてきます。

誰もが知っている大手企業などが入札に参入する中、一個人が運営する小規模の会社で入札に加わるのです。

◆大型の土地の仕入れがマンション業者の使命

マンション建設業者は資金を回すためにマンションの建築を永遠に続ける定めにあります。

華々しく見えますが次々と土地が入手できなければあっという間に倒産と言うスピード感のある恐ろしい業界です。

その為、大規模の土地を常に探しております。

K社長は、そういった中堅ゼネコンに先に物件売買契約書を前もって書かせ、その金額の範囲内で土地を入札してから売却を行っていたのです。

物件にもよりますが売却益プラス仲介手数料で一件の取引で億を稼ぐこともあります。

◆売買益プラス手数料で一発億越えも

しかもほぼ粗利です。(^^"

東京近郊では大規模の土地が中々出ません。そもそも大規模の土地が出るケースは物納や社宅跡地などしか無いのです。

山林の開拓地や埋め立て地などであれば大規模の土地が出てくることもありますが、これらは全て開発物件ですから関わる事すらできません。

ややアクドイ商売にも思えますが、ブローカーとして情報を握っているK社長を頼る不動産業者は後を絶ちませんでした。

◆K社長はぼそっと言った結構大切な話

ある日、契約書を作成していた時にどうやったら私にも200億円規模の取引ができるようになりますか?と何気なく尋ねた事があります。

その時K社長はぼそっとこう言いました。

『何をする…ではないんだよ。その器になれば良いだけ。』

『今の君の器では200億のリスクは背負えない。それだけのことなんじゃよ。』

しーん……

抽象的すぎますが妙にしっくり来る言葉に私は黙り込んでしまいました。

K社長は黙っている私を見て珍しく優しい顔でこう続けました。

『そうだなぁ、例えばわしは相場はしないが相場でも一緒。わしなら最終的に結果が出てしまう。それだけの種銭がある。』

どどーーーーん!

最後の種銭という言葉はびっくりしましたが、まぁそれも真実でしょう。

そして手法うんぬんではなく、その器になれば良いだけという言葉が今でも頭をよぎります。

何かカイジの利根川や鷲頭みたいな話になってしまいました。カイジ知らない方スイマセン(^^"

◆手法よりも器、手法よりも種銭

話は当ブログの趣旨であるFXトレードの話に戻りますが、おそらくFXの世界でも本当に稼げるようになるには手法うんぬんではなく、何か別の要素が必要なんだと思います。

それは最低限のファンダメンタル知識やテクニカル分析はもちろん、通らなければいけない経験や抱えるべきリスク、それに負けないメンタルと自己管理、そういったものをひっくるめた『器』みたいなものです。

◆FXは100万通貨でも1億円の運用

感じにくい事ではありますがFXは現実的に一回の取引で1万通貨でも100万円の運用、100万通貨なら1億円の運用をしている事になります。

FXで実際に何十億も運用している方は、生まれつき器がでかい、もしくはその器を身に着けるまでに多くの努力を積み上げてきたのではないでしょうか。

管理人ご挨拶に天からの声が聞こえそうなぐらい~って書いておりますが、こんな経験があった為に結構本音で書いてたりします。

とは言え、何か手法を身につけないと流石にトレードはできませんよね。

どんな手法でも成功している人がいるように、きっと器がある人がトレードするならばどの手法でも結果を出すことは出来るんだろうな…と思います。

そして、器が身につかない限りどんな手法を使っても勝てないんだろうな…とも思います。

また地味ながら『それだけの種銭がある。』って言葉が最も重要な気もしています。(笑)

種銭貯めなきゃ!(^^"

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